うっ!すごいパワーだわ・・・!!
これが・・・これがコミケット!!!?
くぅっ!!
わざわざ暑さと寒さの厳しい季節にやるのはこのためだったのね・・・!?
・・・なんて、えげつない・・・
ふぅ・・・、さすが・・・
徹夜組ともなると一筋縄ではいかないわね・・・
新刊が・・・無いですって・・・!!!?
そんな・・・そんなバカな!!!!!
あんた達!!どういうことなの!!?
はぁ!?落ちたぁ!?シラネーヨ!!!!!!
悪いけど・・・マークしてるサークルはココだけじゃないのよ。
用済みになったあんた達には消えてもらうわ!!
くっ!とんだ無駄足だったわ!!
でもまだ大丈夫!まだ開いてから10分しか経ってない!!
勝負はこれからよ!!
う、売り切れ・・・?もう・・・?
そ・・・そんな・・・ そんな・・・・・
私の・・・・夏は終わった・・・
ぐっ、冬は・・・冬こそは必ず・・・!
うう・・・冬こそはと思ったけど・・・
どうすればいいのか分からないわ・・・
誰か・・・助けてよ・・・
バンッ!!
!? だ、誰!?
姉「よお!相変わらず引きこもってるね。」
妹「!! お姉ちゃん!!」
姉「くはは・・・あんたが夏の陣(コミケ)で惨敗したって聞いてね。」
妹「なによ!笑いに来たの!?」
姉「違うって。カワイイ妹のために協力してやろうと思ってね。」
妹「・・・ホ、ホントに?」
姉「ふふ・・・まかせときな。」
姉「で、まずあんた、コミケにいくら持ってった?」
妹「ふふん、その点はぬかりないわよ。ホラ!5万円!」
姉「・・・ピキッ!」
姉「バカタレ!!!!」 シュバッ!
妹「・・・あ」
姉「1万円の同人誌でも探してんのかい!?
ちゃんと千円札か5百円玉に崩しておくのよ!!」
妹「あうう・・・ だからって斬らなくても・・・(泣)」
姉「それと回る順番は自分の優先度より、売れる所、
刷る数が毎回少ない所など、データを元に回るのよ。」
妹「ア、アイサー・・・」
姉「うん、よくここまで耐え抜いたね。さすが我が妹だ。」
妹「ハァハァ、これで修行は終わり?」
姉「いや、修行に終わりなんてものは無いのさ。今後も精進するんだよ。」
妹「うん・・・」
姉「よし、最後の手向けだ!一ついい技を教えてやろう・・・」
コオオオォォォォォ・・・・・・・
姉「よく見てな!!!! 必殺・・・
姉「サークル入場剣!!!!!!」
妹「確かにすごい技だわ…!この技があれば間違いなく・・・!」
姉「いいかい?コレはそうそう使えるもんじゃないからね。
せいぜい最期の詰めを怠らないよう気をつけるんだよ。
じゃね。」
フフフ・・・ついにこの日が来たのね・・・
今度は前のようにはいかないわよ・・・!
あらあら、雑魚どもが徹夜でご苦労なことね・・・
私はこの技ですんなり行かせてもらうわよ。
「んが〜〜〜〜!!!
ひ、必殺・・・・・!!!!」
「サークル入・・・場・・・・・け・・・・・・・
パタッ
姉「あの格好で来たのね・・・・ バカ・・・」
妹「お姉ちゃん、冬コミは恐ろしい所だわ・・・
見えない力で入り口に辿り着くこともできなかった・・・」
姉「アフォ! 水着なんかで行くからだっつーの!
っていうか家出た時点で気づけっつーの!」